携帯電話の多機能化について

 

現在のところでは、スマートフォンのユーザーはまだまだ少ないといえますが、いずれはスマートフォンの普及率が高まっていくことは間違いないと思われます。

 

また、スマートフォンへの切り替えにおいてネックとなっていた、これまでのサービスを受けられなくなるといった問題も、最近ではかなり改善されてきています。

 

例えば、最近のスマートフォンでは「おサイフケータイ」などの色々なな機能を盛り込むことにより、その充実した機能というものを売りにしているものが増えてきています。こうすることで、従来型の携帯電話からスマートフォンへの移行をスムーズにしようとしているわけですね。

 

しかしながら、その一方では、その機能を極力絞ったシンプルなタイプの従来型の携帯電話も登場し、その人気を集めるようになっています。これは、携帯電話の機能というものがあまりにも多くなってきたことへのひとつのアンチテーゼともいえるわけであり、電話は電話として機能を最低限備えていれば良いという考え方を表しています。

 

例えば、この先、携帯電話の機種変更を行なう際には、機能が盛りだくさんなタイプとシンプルなタイプとでは、どちらを希望するかという調査が行なわれたところ、それぞれの希望者はほぼ同数、しいて言えばややシンプルタイプを希望する方が多いという結果が出ています。

 

結局のところ、機能が多くても使わなければ意味が無いと考えている人も多いということであり、携帯電話の多機能化というものが必ずしも一般のニーズとはマッチしていないことを露呈しているのです。